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孫からの電話 埼玉県伊奈町・黒岩金造(無職・69歳)
3歳6カ月になる東京に住む孫からの電話に出ると、ばあちゃんに代わってくれと言う。台所で夕食の支度をしている妻を呼ぶ。「悠人から電話だ。お前に用があるそうだ」 「ハイ、もしもし、ばあちゃんだよ」「ああ、そうだった。うっかり忘れていた」「それでわざわざ電話してくれたの。よく覚えていてくれたね。どうもありがとう」 孫からの電話の内容は「お誕生日おめでとう」だった。そばで聞きながら思った。口べたな私は妻に感謝の言葉を長い間、言わなかったような気がする。大切なことを小さな孫に教わった。11月10日で66歳になった妻へこの際、どさくさに紛れておめでとうとありがとうを言った。私も12月で70歳になる。お互いに健康に注意して頑張ろうと話し合った。 しかし本音を言うと、この年になると誕生日がくるたびに死に近づいているのを感じ暗い気分になり、「おめでとう」に反発心がわいてくるのである。平々凡々とした老夫婦の暮らしの中で、孫からの電話はさわやかな一陣の風が吹き抜けたようで元気がよみがえった。妻のうれしそうな顔を久しぶりに見た。 私にも「じいちゃん誕生日おめでとう」ときっと電話してくるだろう。やっぱり年老いても誕生日はおめでたいのだ。この世に生まれた日だから。死に近づく日だと思ってはいけないのだ。悠人君、電話待っているよ。 毎日新聞から 特に、昔の人達や日本人は言葉にして現さないですからねっ。 PR ![]() ![]() |
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