手作りで成人祝う会

手作りで成人祝う会　呼び掛けに45人参加

　田辺市の成人式が旧市町村の枠を超えて合同になったため、今年から地元で開催されなくなった同市龍神村で７日、有志による「成人を祝う会」が開かれた。「生まれ育った故郷でも集まりたい」という新成人の願いに、地域の人が応えて実現した。会では一人ずつ、晴れやかな表情で抱負を発表した。


　龍神地域では「地元で成人式をしたい」という新成人に加え、地域の人からも「成人式を残したい」という声があった。殿原出身の新成人、深瀬美紀さんと深瀬美也子さんが地元の人に相談し、昨年末、青少年育成市民会議龍神協議会の主催で、安井の龍神市民センターを会場にして開催することがまとまった。

　新成人は54人。美紀さんと美也子さんが中心になって連絡を取り合い、45人が参加した。市合同の成人式が終わった後、晴れ着のまま集まった。同協議会の古屋鈴木会長、地元選出の吉本忠義、山本勝一、安達克典の３市議が参列した。

　古屋会長は「これからの龍神地域の発展のために皆さんが大いに活躍してほしい」と祝辞を述べた。

　新成人は一人ずつ「自分のやりたいことを見つけ、生涯の仕事にしたい」「今の仕事で、早く一人前になりたい」「看護師の国家試験に受かるよう頑張りたい」「世界に羽ばたきたい」「英語を話せるようになりたい」などと抱負を語った。

　美紀さんと美也子さんんは「生まれ育ったこの地元でも、成人式をやりたかった。今年できれば、来年からもやりやすいだろうと思った。みんな賛成してくれて、集まってくれたのでよかった」と話した。


紀伊民報より
　参加してくれるとやったかいもあるよねっ。