柳沢意欲

柳沢「あそこでやりたい」代表復帰渇望

ＦＷ柳沢はオシムジャパン入りへ意欲を見せた 　鹿島ＦＷ柳沢敦（２９）が１０日、オシムジャパン入りへ意欲を見せた。トリニダード・トバゴ戦（９日）をテレビ観戦し、考えながら走るサッカーに魅了された。チームが中国遠征（２～７日）に参加し、日程上の理由などで代表選考からは漏れた。アジア杯予選イエメン戦（１６日・新潟）のメンバーは１３日に発表される。Ｗ杯ドイツ大会の失敗から立ち直って「古い井戸」の意地を見せる。

　「古い井戸」は枯れていなかった。トリニダード・トバゴ戦をテレビ観戦し、意欲の水がわき出てきた。闘志を内に秘めることが多く、控えめのコメントが目立つ柳沢だが「見ていて楽しかったです。連動していたし、あそこでやりたいという思いはある」と本音を隠さなかった。

　主力ＦＷとして君臨したジーコジャパン時代は、満足する活躍ができなかった。特にＷ杯ドイツ大会では、直前の負傷などもあって２試合無得点に終わった。クロアチア戦（６月１８日）ではゴール前で絶好機を外し、非難の矢面に立った。「忘れたい過去のことです」。いまだに、当時のことを聞かれると言葉を濁す。

　ドイツから帰国後も、落ち込む日々が続いた。チームメートと冗談を言い合う回数が減った。リーグ再開後、４戦連続スタメン出場したが、無得点だった。Ｗ杯ショックが尾を引いていたが、最近になって時間の経過とともにようやく吹っ切れた。ＭＦ本田は「一時期はちょっと厳しかったけれど、もう大丈夫だね。今は普通だよ」と言う。

　プレースタイルは、オシムサッカーに近い。常に味方の動きを把握し、仲間を生かそうとする。ポジションにこだわらず、相手の意表を突く動きは、オシム流にマッチする。前日の試合後、オシム監督がイレブンに不満を漏らしたことも「常に満足しちゃいけないから、そういう言葉になったのでしょう」と、指揮官の意図も把握している。

　新生代表は、１３日からイエメン戦に向けた合宿に入る。「決めるのは監督だけれど、呼ばれたら頑張りたいという気持ちはある」。代表でともに戦ってきた三都主の活躍も刺激になった。「古い井戸と言うならそれで構わない。僕は何とも思わないですよ。古いも新しいもないんじゃないですか」。代表への意欲が枯れることはない。【盧載鎭】

産経新聞より

　柳沢ですか。でもここぞという時、弱いですからね。